HIV検査 私の場合
ある日、重い腰をあげようやく私自身のHIV検査に行くことに決めました。
旦那の心配事、そして私自身もやはり不安なのでこの際行くことにしました。
どうして自分の検査を後回しにしていたかと言うと。
実は旦那のHIVの発覚の2ヶ月程前。
私は新規で生命保険に契約したばかり。
その際に健康診断を受けていたので、感染して居ないと思い込んでいました。
しかし、後々に健康診断の内容を調べたら。
HIVの検査は含まれて居らず、梅毒や淋病などの伝染病の検査だったようなのです。
私がHIVの検査行くことは、旦那に黙って行きました。
検査に行く前に、決めていた事は。
もし陽性だった場合、旦那が心身共に元気を取り戻せるまでは内緒で治療しようと。
なので、あえて他の病院で検査を受けました。
旦那の現在の状態でこれ以上のストレスを与えることは出来ません。
出勤前子供を知人の所に送りに行き、病院へ。
私の住んでる国では、匿名の検査機関は無く。
普通の患者さんと一緒に検査を受けます。
看護士さんは周りに遠慮することも無く。
「それではHIV検査に回しますねー」
なんて普通に言っちゃいます。
周りの目が気にならないと言うと嘘になりますが。
仕方がないのです。
感染していたとして、恥を理由に治療が遅れてしまうことの方が恐い事だと言うのは旦那を見ても理解出来ます。
朝一で検査をしましたが、結果がわかるのは午後3時との事。
なので採血後そのまま出勤しました。
時間が近づくと、やはりドキドキしてきました。
でも、旦那の感染が先に分かっていたので幸い知識は以前よりあります。
「感染してたとしても、薬を飲むというのが生活にプラスされるだけ」と自分で自分に言い聞かせました。
しかし、心苦しいのはやはり子供の事。。。
一人っ子で同じ悲しみや苦しみを共有できる相手が居ないのに。
両親が揃ってHIVと言う辛い現実をこの子に背負わせると思ったら、心が苦しい。。。
検査に行く朝。
「誰が悪いんじゃないの、生まれた時から決まってる運命なの。
だからお母さんも感染してても悲しまないでね、お父さんもお母さんも運命と戦ううから。」
と心の中で子供に話しかけました。
仕事に集中するようにし、気がつけば3時になりました。
自分で車を運転して病院にたどり着いたのですが。
「帰りは運転できる精神状態かな。。。??」
なんて思っていました。
検査室に行くと既に結果は出ていた様子。
すぐに結果を手渡してくれました。
結果は「未検出」
そう、私は感染しておりませんでした。
よかった。。。これで看病に専念できる。。。
お金も旦那の治療に目一杯使える。。。。
お母さん大丈夫だったよ。
お母さんのことは心配しなくていいからね。
それからすぐに旦那の元に報告に行きました。
近頃夜は眠れない旦那。
ソファーでゴロンと寝転んでるのが習慣になってます。
私がいきなり来て少し驚いた旦那。
カバンから検査結果の紙を取り出し「検査に行ってきたよ」と報告。
固まる旦那に用紙を差し出し
「見て!!未検出、感染してなかった!!!」
旦那は泣き崩れました。。。
「良かった!!良かったー!!!!」
それから
「子供のこと頼んだぞ。。。」と。。。
「ダメよ、二人で面倒見るんだからね元気になれるから大丈夫。」
ホントに弱気になってしまってます。
旦那の心配事を一つ減らすことが出来て本当に良かった。
これで高熱も下がってくれたらいいな。
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2013.04.16 | | コメント(4) | トラックバック(0) | つれづれ記